平成17年1月27日(木) 午後2時00分〜午後4時25分
関内中央ビル10階 10-2会議室
會田努委員長、小川佳子委員、腰原常雄委員、三辺夏雄委員、村上政博委員
1 入札及び契約手続の運用状況について
(低入札価格調査制度の一部運用見直しについて)
2 審議事項
(1) 条件付一般競争入札に係る抽出案件 1件
(2) 指名競争入札に係る抽出案件 2件
(3) 随意契約に係る抽出案件 1件
3 報告事項
(1) 一般競争参加停止及び指名停止等措置の状況について
(2) 談合情報対応について
1 入札及び契約手続の運用状況について
2 審議事項
(1) 条件付一般競争入札に係る抽出案件 1件
(2) 指名競争入札に係る抽出案件 1件
3 報告事項
(1) 一般競争参加停止及び指名停止等措置の状況について
(2) 談合情報対応について
1 連絡事項
議題I(本市関係)
議題I-1入札及び契約手続の運用状況について
・平成16年12月までの状況を報告。併せて平成16年11月公告分から行った「低入札価格調査制度の一部運用見直し」について説明。
委:低入札価格調査制度の一部運用見直しは12月の入札から適用ということだが、見直しの効果はどうか。
事:低入札件数の減少や極端な低価格はなくなったが、効果ということではもう少し状況を見たい。
委:共通仮設費や一般管理費の率はどうなっているのか。
事:国の積算要領に基づいている。
委:下請け見積書の提出を義務付けたとあるが、見積書の作成者は下請け業者か。
事:下請け予定業者が作成した見積書を提出してもらっている。
委:低入札価格調査制度の一部運用見直しのようなものは、パブリックコメントを活用しないのか。
事:制度そのものの改正ではなく、低入札価格調査における運用の見直しの範囲であるので、パブリックコメントの手続きはとっていない。
議題I-2-(1)条件付一般競争入札に係る抽出案件
「大黒高架橋耐震補強工事」について説明。
委:技術適性リストの作成方法を教えてほしい。
事:土木Aランク及び港湾の工種における企業のうち、市内企業及び準市内企業を対象に照会を行い、それぞれの区分について、過去10年以内の実績2件の提出があったものを、本市の道路局、下水道局、港湾局の技術監理部門に登載基準を満たしているか審査をしてもらった上で登録している。
委:技術適性リストに登載があれば、それをもって必ず条件を満たすと考えて良いのか。
事:工事毎に要求される要件を、技術者の要件等として個別に設けているので、技術適性リストの登載者が、必ずしも全ての条件を満たすとは限らない。
委:技術適性リストの登載者30者に対して、入札参加業者6者というのは少ないのではないか。
事:海上工事で難易度の高い工事であり、特に少ないとは考えていない。
委:この工事は、水上で施工するから難易度が高いのか、橋梁下部工だから難易度が高いのか。
事:技術適性リストの土木の工種にも橋梁下部工の項目があるが、水上で施工するこの工事の方が難易度が高い。ちなみに、土木の橋梁下部工には80者以上の登録がある。
議題I-2-(2)指名競争入札に係る抽出案件
「鶴見区岸谷地区下水道工事(その2)」について説明。
委:管きょ更生工の工法協会に加入していないと、このような工事は施工できないのか。
事:特許や機材の管理等の関係で、協会会員以外の施工は不可能である。
「本牧ふ頭保安機械設備設置工事」について説明。
委:指名業者の選定理由にある、秘密保持体制が整っていると思われる者とはどういうことか。
事:防衛施設庁等の工事を受注した実績のある業者を選定した。
委:この工事は、新たに設置する工事か、既存に何かあった中にこれを設置する工事なのか。
事:この工事は、新たに設置する工事である。
委:この工事で設置した施設の補修工事等を何年か後に発注する場合には、今回受注した企業に特命での単独随意契約とするのか。
事:補修等については、他の業者で施工可能と考える。
議題I-2-(3)随意契約に係る抽出案件
「宇田川遊水地建設工事(その3)」について説明。
委:設計金額と契約金額にはどういう関係があるのか。
事:設計金額から予定価格を決定し相手企業から見積りを徴収するが、見積り合わせは3回まで可能であるので、見積りを2回実行しても予定価格を超える場合には、予定価格を下回るまで交渉を行う。
委:随意契約でも、予定価格を下回らないと契約しないということか。
事:予定価格の範囲内でしか契約できないので、予定価格を下回らない場合には契約出来ない。
委:民間だと、細目ごとに市場価格との差について値引き交渉を行っているが、そこまでやっているのか。
事:予定価格との比較になる。
委:予定価格を超えての契約は出来ないが、結果として予定価格と近い金額で決まるということか。
事:そういうことになる。
委:第一期の工事でJVの構成員だった山岸建設が経営不振となった時に、工事の継続はどの様に行ったのか。
事:出資比率に応じてJV参加企業と精算を行い、山岸建設を構成員から除外した上で、施工を継続させた。
議題I-3-(1)一般競争参加停止及び指名停止等措置の状況について
・事務局より報告。
議題I-3-(2)談合情報対応について
・事務局より報告。
委:「平成16年度和泉川改修工事(その3)」で、事情聴取に情報提供者を立ち会わせたことは、結果として良かったのか。
事:情報提供者の強い希望により立ち会わせたが、立ち会い時に話した情報が不正確な内容であった。
委:情報提供者はこの工事とどの様な関係がある者だったのか。
事:元同業者だったと聞いている。
委:情報提供者本人を、公的な事情聴取に立ち会わせてよいのか。一般的にはあり得ない話だと思うが。
事:本人の希望が強かったこともあり、試験的に立ち会わせてみた。今後は行わない。
委:刑事訴訟手続きにおいても、被疑者と証人がいる場合には、両者を別の場所で取り調べて、供述の矛盾点を指摘する等の捜査方法をとるのが普通であるが、このケースは刑事事件ではないので、こういう試みもありえるのかもしれない。
委:立ち会った情報提供者が、今後業界に圧力をかけるような行為をも助長しかねないので、立ち会わせたことは問題である。立ち会わせるべきではなかった。
委:委員会でのこのような意見を、今後の取り扱いの参考として頂きたい。
議題II(水道局関係)
議題II-1入札及び契約手続の運用状況について
・平成16年12月までの状況を報告。
委:水道局では、低入札価格調査の増大等は問題となっていないのか。
事:低入札価格調査案件の件数も少なく、この9件については、現在工期中であり評価は出ていないが、施工上の問題点があるという報告もないので問題はないと考えている。今後、工期が終わった後、評点を集計して判断したい。
議題II-2-(1)条件付一般競争入札に係る抽出案件
・「奈良町φ100〜150mm配水管新設工事」について説明。
委:入札保証金とは。
事:入札の公正性を担保するために徴収できることになっているが、免除規定があり、実質的に徴収していない。
委:ダクタイル管の材料費と工賃の比率は。
事:この工事の直接工事費約66百万円のうち、材料費は13百万円である。通常の開削工事における割合ではないかと考える。
議題II-2-(2)指名競争入札に係る抽出案件
・「下末吉四丁目φ100〜150mm配水管新設工事」について説明。
議題II-3-(1)一般競争参加停止及び指名停止等措置の状況について
・事務局より報告。
議題II-3-(2)談合情報対応について
・事務局より報告。
委:入札結果が情報と異なるものが多いが、不正確な情報であったと理解すればよいのか。
事:参加業者は、通常本人しか知り得ない情報であるので、参加業者の名前を挙げている以上、まったく根拠のない情報だったとはいえない。
委:6月2日の件の時間的な前後関係はどうなっているのか。
事:資料の1番目の情報は入札直前に水道局に電話で情報があった。資料の2番目と3番目については、財政局が設置する談合110番に、その1時間ほど前までに相次いで情報があったと聞いている。
委:談合110番のような制度は、本当に良い制度なのか疑問に思う。業者に悪用されると、わざと間違った情報を通報すれば、落札業者は談合等に荷担していないような印象を得て問題だ。
今回は特段の意見具申はありませんでした。